大和総研と大和総研ビジネス・イノベーション(大和総研BI)は10月26日、共同で金融機関などの顧客に対して、AI(人工知能)技術を活用したビッグデータ解析による業務改善支援を開始したことを発表した。

今回、両社では証券会社や銀行、健康保険組合などが収集・蓄積したビッグデータをAI技術によって解析し、業務の効率化やコスト削減などにつながる提案を行うというもの。

例として、コンタクトセンターに寄せられた問い合わせ履歴を分析したケースでは、顧客向けマニュアルやホームページ上の「よくあるご質問(FAQ)」の改善・整備、タイミングを捉えた情報発信などを提案。これらの施策により、周期的に件数増加傾向にあった分野の問い合わせを、前年比で約4割削減することができたとしている。

また、金融機関向けにはアンケート結果などを基に、AI技術を用いて各顧客の潜在的な不満やニーズを分析し、それぞれの顧客に適したサポートや商品・サービスなどを営業担当者に対して提案する営業活動支援を行っている。