NXP Semiconductorsは、1チップマルチプロトコル対応ワイヤレスMCU「Kinetis KW41Z MCUファミリ」の量産を開始したと発表した。

同ファミリは、ARM Cortex-M0+コアをベースとし、Bluetooth low energy(BLE)v4.2とIEEE 802.15.4ベースのThreadプロトコルの並列動作をサポートしつつ、最大512KBのフラッシュメモリと128KBのSRAMを搭載することで、ユーザーアプリケーションの動作も可能となっている。

これにより、Threadを用いてセキュアかつスケーラブルで信頼性の高い専用ネットワーク向けに堅牢なIPベース・メッシュネットワーキングを実現しつつ、コネクテッド・デバイスをBLEプロトコルを活用して、スマートフォンやタブレットから直接的に制御することを可能とする。BLEを用いることで、Threadネットワークへのコミッショニングを容易に行うことも可能だという。

また、RF設計の簡素化、ボードの小型化、BOMコスト低減を可能にするオンチップ・バランを内蔵しているほか、データ保護のためのAES-128アクセラレータと真乱数生成器も搭載している。

なお、Kinetis KW41Z MCUを搭載した各国の無線認証済みFreedomボード「FRDM-KW41Z」ならびにプロトコル・スニファとして機能するUSBドングル「USB-KW41Z」などのツールについても、すでに提供を開始しているという。

Kinetis KW41Zのブロックダイアグラム

Kinetis KW41Zを搭載したFreedomボード