日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は10月25日、ソフトウェア開発環境NI VeriStandの最新版「NI VeriStand 2016」を発表した。

同ソフトウェアは組み込みソフトのテスト担当者によるHIL(Hardware-in-the-Loop)検証システムの構築/実行を目的としたもので、NIのHILシステムの中核に位置づけられている。

最新版であるVeriStand 2016では、機能やカメラ機能をはじめとするNIのI/O製品を利用することで、広範なテストに対応することが可能となるほか、MathWorks社の「Simulink」やIPG Automotive社の「Carmaker」など、30種以上のモデリングツール/シミュレーション環境で作成/使用されるモデルを使い、自動運転車や先進運転支援システムなどの最新組み込みソフトを搭載するECUのテストを実施できる。

また、全面的にリニューアルしたUI(ユーザーインターフェース)マネージャにより、ライブテストとのやり取りの効率化を実現。さらに、他社製のハードウェアおよびソフトウェアと標準規格であるASAM XIL APIを介して接続可能だ。

同社は「コネクテッドカーや自動運転車の登場を受け、車載分野の技術者は、スケジュールの短縮/変更や、絶えず変化する要件への対応を求められています。NIが提供するVeriStandとHILシステムは、市場で販売されている製品の中で最もオープンな環境となり、カスタマイズ性が最も高いプラットフォームです。これらの製品を使用することで、ユーザ企業は、要件の変化に柔軟に対応できるようになり、構築したテストシステムを将来にわたって利用し続けられるようになります」とコメントしている。