本田技研工業(ホンダ)は10月24日、充填圧力70MPaの高圧水電解型水素製造ステーション「70MPa スマート水素ステーション(70MPa SHS)」を東京都江東区青海に設置し、実証実験を開始したと発表した。
70MPa SHSは、本体の床面積を従来型よりひとまわり小さい約6m2に収めた小型サイズで、圧縮機を使用せずに製造圧力77MPaの水素を24時間で最大2.5kg製造することが可能。製造した水素は約18kg貯蔵することができる。また、充填圧力を70MPaにすることにより、燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」が一充填で約750km走行できる量の水素充填が可能となる。
同実証実験では、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」のもと、70MPa SHSとCLARITY FUEL CELL、可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を運用することによって、実際の都市環境下でのCO2削減効果と緊急時における移動可能な発電設備としての実用性を検証していくという。