ロームは10月19日、低消費電力化と小型・薄型化を必要とするクラウドブックや2-in-1タブレット向けに、Intelが開発した次世代プロセッサ「Apollo Lake」に適したパワーマネジメントIC(PMIC)「BD2670MWV」を開発し、量産出荷を開始したと発表した。
「BD2670MWV」は、Apollo Lakeに必要とされる全ての電源をサポートし、8.00(幅)×8.00(奥行)×1.00(高さ)mmの超小型パッケージを採用。電源系統を個々のディスクリート部品で構成した場合と比べ、周辺部品も含めて部品点数を38%、実装面積を33%削減できるとする。さらに、電源機能以外にPower Control Logicを持つため、I2Cインターフェースでアクセス可能なレジスタを通じてPMIC内部の状態を解析、コントロールすることにより、安全設計にも貢献する。
ロームは同製品について「我々は、長年にわたってインテル社の車載インフォテイメントやタブレット、ノートPCを始め、様々なプロセッサにPMICを提供するなど、最適なプラットフォームを開発するための共同開発体制を構築してきました。その経験を活かして今回開発したPMICは、インテル社が推進するクラウドブックや2-in-1タブレットに向けた次世代プロセッサに最適な電源構成、小型パッケージを採用した製品となっており、アプリケーションの小型・薄型化に大きく貢献します」とコメントしている。