ジェイティービー(JTB)、日本通運(日通)、三越伊勢丹ホールディングスの3社は10月17日、共同出資してインバウンドビジネス/海外事業展開/自治体の地方創生の成長・創造を目的に新会社としてFun Japan Communications(ファンジャパンコミュニケーションズ、FJC)を設立した。また、日本航空(JAL)が同社と業務提携し、アジアにおけるサービスを強化していくという。
近年、訪日旅行者の増加や2020年東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、海外消費者をターゲットとしたビジネスの外部環境が目まぐるしく変化しており、そのような状況下においてインバウンド・ビジネス/海外事業展開/越境ECなどを推進するうえで、日本企業・自治体などが抱える共通の課題は海外消費者との接点拡大と関係性構築にあるとしている。
これらの取り組みは各社単独では投資負担・リスクも大きいため、アジア地域の消費者接点・関係性構築で実績を有するWebメディア「Fun! Japan」を基軸に、トラベル・リテール・物流・エアラインの異業種アライアンスを構築することで、現地消費者との関係性を堅固なものとするため、合弁会社を設立。
今後、各社の経営資源・サービスを連携させることにより、日本とアジアとの架け橋、日本の成長への貢献を図っていくとしている。新会社の資本金は払込資本10億円、持株比率はJTBが50%、日通が40%、三越伊勢丹HDが10%。
なお、Fun! Japanはアジアの現地消費者へ日本を紹介するWebメディア。Facebookファン数が330万人、Web会員数が33万人。現在、インドネシアやタイ、マレーシア、台湾の4カ国に展開しており、海外進出企業・インバウンド推進企業の日本企業・自治体に対し、市場調査やプロモーション・サービスなどを提供している。