東芝は10月17日、数億件のデータをインタラクティブに視点を変えながら可視化できるビッグデータ可視化プラットフォーム「Polyspector」を開発したと発表した。

新プラットフォームは、全データの俯瞰から部分的な詳細表示まで可視化結果の見た目を維持しつつ、データの準備時間と描画時間の低減が可能な新開発の技術をベースにしている。

ビッグデータ時代における従来技術の問題点

新技術の開発のポイント

ビッグデータを可視化する場合にモニタ画面の解像度がデータ数より少ないことを利用し、画面上の同じ位置にマップする複数のデータを1つのデータ・オブジェクトとして専用データベース・エンジンで最適に集約することにより、億単位のデータを一般的なパソコンでも1秒で俯瞰ができるという。

例えば、時系列ログデータを月単位からマイクロ秒単位まで自在にズームイン/アウトして、全体の俯瞰から特定範囲の詳細まで可視化できる。また、同プラットフォームは、Webブラウザを用いて遠隔処理サーバにアクセスする構成であり、ローカル環境やクラウド環境のどちらでも容易に構築を可能としている。今後、同社では2018年末に同プラットフォームを用いたサービスの実用化を目指す。