京浜急行電鉄は10月14日、三菱重工グループの三菱重工交通機器エンジニアリングが開発を進めてきた「マルチドア対応ホームドア(「どこでもドア」)」の実証実験を2016年10月24日始発電車から久里浜線三浦海岸駅において約1年間実施すると発表した。

「どこでもドア」は、これまで課題だった、ドア数やドア位置などが異なる車両が運行する路線に対応するホームドアとして開発を進めているもの。

両改修を行わずに地上設備のみでホームドア開閉の連携が可能な「地上完結型連携システム」を採用している。そのため、車掌がホームドア側の操作をすることなく自動でホームドアの開閉が行え、車掌の作業が「ワンアクション」(車両のドア開閉作業のみ)となる。営業路線で実際に稼働させるのは全国で初だという。

実証実験では、「どこでもドア」の安全性および耐久性、「地上完結型連携システム」の安定性について検証を行う。

三浦海岸駅に設置された「どこでもドア」