日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は10月14日、IEEE 802.11ad(WiGig)に対応した新テストソリューションのテクニカルプレビュー版を発表した。
新テストソリューションは55GHz~68GHzに対応するベクトル信号発生器とベクトル信号アナライザで構成されており、2GHzを超える瞬時帯域幅を達成している。また、テストシステムの構築にあたっては、DCからミリ波までを網羅する600種以上のPXI(PCI eXtensions for Instrumentation)製品が利用でき、PXIシステム上では、PCI Express Gen3に対応するバスインタフェースを使用して、モジュール・コントローラ間で高いスループットでのデータ転送が可能。さらに、各製品が備えるタイミング機能やトリガ機能により、ナノ秒未満の精度で同期を実現するほか、システム開発プラットフォーム「NI LabVIEW」やテスト管理ソフトウェア「NI TestStand」といったソフトウェア環境を使用することで生産性が期待できる。加えて、対話型のソフトフロントパネルを用いることで、基本的な測定や開発中のアプリケーションソフトウェアのデバッグを行うことも可能となる。
NIでは、ワイヤレステストに向けて包括的な製品群を提供しており、今回発表されたソリューションもその1つにあたる。ワイヤレステスト向けの製品群としては、IEEE 802.11a/b/h/j/n/p/ac/ax、Bluetooth、GSM、UMTS、LTE/LTE-A、FM/RDS、GNSSなどに対応するテストソリューションがある。