ポートは10月14日、国民の医療機関受診の実態および遠隔診療に関するWeb調査の結果を発表した。

同調査は、遠隔診療の患者側ニーズを把握することを目的に、日本国内に在住する22~69歳までの男女2678人に対して行われたもの。

遠隔診療がどんな診療か、具体的に知っているという人は10%にとどまり、言葉自体を知らない人が61%にのぼった。また遠隔診療について「抵抗はない」」「あまり抵抗はない」と答えた人が32%だったのに対し、「抵抗がある」「やや抵抗がある」と答えた人は27%となった。

「遠隔診療」という言葉を知っているか (資料提供:ポート)

遠隔診療への抵抗(資料提供:ポート)

遠隔診療に抵抗がない人がその根拠として挙げた理由は、「待ち時間がない」「通院時間がかからなくて済む」がそれぞれ66%、64%と高く、一方で抵抗のある人のうち67%が診断の質に不安を感じていた。仕事で診療を中断した経験がある人が、有意に遠隔診療への親和性が高いことも明らかになった。

遠隔診療に抵抗がない理由 (資料提供:ポート)

遠隔診療で診療を受けたい疾患としては、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病、花粉症などのアレルギー性疾患、精神症状や慢性疲労などの精神科・心療内科領域の疾患が多く挙げられた。

遠隔診療でどんな疾患・症状を相談したいか (資料提供:ポート)

遠隔診療に希望する価格としては、通常受診より1000円程度安い価格帯を希望する人が最も多い一方で、通常受診より高い価格でも良いという回答者が44%となった。

遠隔診療で受信する際に、通常病院を受診した際にかかる金額よりプラスまたはマイナスいくらで利用したいか (資料提供:ポート)