富士ゼロックスは10月12日、コンカーやSansan、Boxと提携し、富士ゼロックスの複合機と自社やパートナー企業のクラウドサービスが有機的にリンクし、顧客に適したコミュニケーション環境を提供すると発表した。

コンカーとは、同社のクラウド型出張・経費管理システム「Concur Travel & Expense」と富士ゼロックスの複合機が連携し、複数枚の領収書を複合機でスキャンし個別の領収証を認識、Concurのシステムに経費情報を自動入力する。

Sansanとは、富士ゼロックスのデジタル複合機で複数枚の名刺をスキャンし、個別の名刺を認識、「Sansan」へ自動登録する。

「Box」については、PCやモバイル端末などの業務接点デバイスからBoxにアクセスし、富士ゼロックスのクラウドサービス「Cloud On-Demand Print」を通じ、コンビニなどの複合機でも印刷ができるようになる。

今回の提携は、多様な働き方を可能にする富士ゼロックスの新コンセプト「Smart Work Gateway」の実現に向け行ったもの。「Smart Work Gateway」コンセプトでは、業務プロセスや働き方に変革を求める顧客の声を反映するため、自社の複合機やサービスに加え、今後もさまざまなビジネスパートナーと連携していくという。

また、同社のIoT技術やクラウド連携を通じて収集したさまざまな情報から、これまで培ってきた言語処理、画像処理、知識処理などの技術や、AIを活用したビッグデータ解析を通じ、顧客課題と最適な解決策を抽出。これにより、顧客に対する提供価値を深化させ、オフィスワークを新たなステージへ導くという。