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BetaNewsは10月10日(米国時間)、「Google releases open source font Noto to eliminate the tofu problem」において、Googleが取り組んでいるフォント「Notoフォント」がマイルストーンに到達したと伝えた。Notoフォントはユニコードスタンダードで定められたすべてのシンボルを収録したフォント。800以上の言語に対応し、11万以上の文字種を収録していると説明がある。

対応するフォントが存在しない場合、本来フォントが表示されるべき部分が□□□といったように空白の四角で表示されることがある。これは通称「豆腐」と呼ばれており、Notoフォントという名称は「ノー・モア・豆腐(NO more TOfu; NOTO)」から付けられている。もともとGoogleがAndroidおよびChromeOSで利用するために開発を始めたフォントだが、世界中のフォントやデザイン関連のベンダー、たくさんの研究者やボランティアの協力を得て広く利用できるフォントとしてマイルストーンに到達した。

Notoフォントサンプル

Notoフォントサンプル

Notoフォントサンプル

Notoフォントサンプル

日本の開発者やユーザーにとって、Notoフォントは日本語フォントを含んでいる点が注目される。NotoフォントはOpen Font Licenseのもとで提供されており自由に利用可能。Webフォントとしても利用することが可能で、オペレーティングシステムやブラウザの違いを越えて同じ表示を実現するために利用できる。

HTMLやCSSを工夫しても、フォントの違いでオペレーティングシステムやブラウザごとにWebページの表示内容が崩れることがある。それぞれ利用されるフォントに合わせて調整を加えるのはかなり手間のかかる作業となる。

Notoフォントのように、さまざまなオペレーティングシステムやブラウザで共通して利用でき、さらにスマートフォンやタブレットデバイスのようにフォントのインストールが実施できない環境でも利用できるフォントは重要。