インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月11日、タイの情報通信サービス事業者であるT.C.C. Technology(TCCT)と設立した合弁会社 Leap Solutions(LSA)が、タイ国内においてクラウドサービス「Leap GIO Cloud(リープ・ジオ・クラウド)」を本格稼働させたと発表した。
同サービスは、IIJのクラウド構築・運用技術と、TCCTの有する高品質なネットワークインフラを活用し、タイの現地企業および日系企業向けに開発したクラウドサービス。パブリッククラウド「Leap GIO Public」と、プライベートクラウド「Leap GIO Private」を提供する。
Leap GIO Publicは、オンデマンドで必要なときに必要なITリソースを選択し、利用できるパブリック型のクラウドサービス。仮想プライベートサーバやインターネット接続環境を、時間・月単位の課金で提供するため、Webサーバやアプリケーションサーバ、システムの開発環境用サーバなどの用途に適したサービス。
Leap GIO Privateは、顧客のシステム要件に合わせて柔軟な環境が構築できる月額課金型のプライベートクラウドサービス。VWwareをプリインストールしている顧客専用のサーバを提供し、その上でOSやアプリケーションを自由に設計・構築。サーバだけでなくストレージ、ネットワークなどの必要な機能をあわせて利用することで、オンプレミス環境と同等の柔軟なシステムを構築できるという。
また、LSAでは独SAPより、「Hosting services」「Cloud services」「SAP HANA operations services」の3つの認定を取得。Leap GIO Cloudの提供にとどまらず、SAP運用に必要なインフラの設計と構築、SAP BASISの運用などをサポートするとしている。
IIJのグループ会社でタイ現地法人であるIIJ Global Solutions Thailandは、販売代理店として同サービスの販売を開始するとともに、日系企業に対しては、システムの構築から運用管理までさまざまなサポートを行うとしている。