富士フイルムは10月11日、超軽量移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO AQRO」を富士フイルムメディカルを通じて11月1日に発売すると発表した。
同装置は、救急や集中治療室など医療機器が多く配置されている狭い場所での使用に向けたもの。
同社独自の画像読取技術であるISS方式とノイズ低減回路によって、低線量でも高画質なX線撮影を可能にした同社カセッテDR「FUJIFILM DR CALNEO Smart」と、X線の散乱線成分を除去し、低線量で撮影したX線画像でもコントラストと粒状性を向上することができる画像処理技術「Virtual Grid処理」を搭載したことで、X線出力を抑えても高画質な画像を得ることが可能となった。
さらに、超小型のX線発生機を新たに開発したことで、小型化に加え総重量90kgと従来機と比べて約1/5の軽量化を実現。また、その場での回転や任意方向へのスライドなど小回りが利く4輪キャスター構造や、片手で操作できるX線発生機を採用したほか、リチウムイオンバッテリーを採用したことで、フル充電から12時間連続で使用できるようになった。