田辺三菱製薬は10月5日、マラリア薬の研究機関 Medicines for Malaria Venture(MMV)と共同でマラリア治療に向けた化合物スクリーニングを実施した結果、同社提供の医薬品化合物ライブラリから3種類の有望なヒット化合物を同定したと発表した。
同社は2015年5月に、5万種類の医薬品化合物ライブラリをMMVに提供し、共同研究を開始。現行の抗マラリア薬への耐性という課題を克服する新規の抗マラリア薬候補化合物を探索するため、医薬品化合物ライブラリを用いたハイ・スループット・スクリーニングを実施した。
この結果、3種類のヒット化合物の同定に成功。また、新規の抗マラリア薬候補化合物として、同化合物を出発点とするリード化合物を創製するために、グローバルヘルス技術振興基金から新たに6182万円の助成を受けることとなった。
MMVとの共同研究は10月より次ステージに移り、18カ月の期間でリード化合物の創製を進めていく予定だという。