It's F.O.S.S.に10月2日(米国時間)に掲載された記事「Arch Linux May Soon Be Available On Windows Subsystem for Linux」が、Windows 10に新しく追加されたLinuxバイナリ互換機能「Windows Subsystem for Linux」を使ってArch LinuxをWindows 10で動作させる開発が進んでいることを紹介した。このプロジェクトでは、Windows 10のみならずWindows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2でも動作を確認したとしている。
Windows 10に新しく導入された「Windows Subsystem for Linux」は、LinuxシステムコールをWindowsカーネルのシステムコールに置き換えて実行する技術。Ubuntuのサポート企業であるCanonicalとMicrosoftが強力する形でUbuntuのCUIに関連する一連のパッケージがWindowsで動作する仕組みになっているが、原理的にはUbuntuに限らず、ほかのLinuxディストリビューションもこの機能を使えば実行できることになる。
記事で取り上げられている開発プロジェクトではこの機能を活用してArch LinuxをWindows上で動作させることに成功。現在、開発段階にあり、バージョン1.0は2016年12月辺りのリリースが予定されている。記事で紹介している内容はArch Linuxに限定される技術ではないため、ほかのLinuxディストリビューションも同様の取り組みを行う可能性がある。