富士通は10月3日、自治体や住宅事業者などに向けて、IoTを活用して居住者の生活の様子を24時間見守り、安心して暮らせる住まいづくりや高齢者ケアをサポートする「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE 居住者の見守りソリューション」を、11月下旬より提供すると発表した。
同ソリューションでは、居住者宅内に設置した「リモートケアベース」がセンシングした音や人の動き、温湿度などのデータをIoTデータ活用基盤「FUJITSU Cloud Service IoT Platform」に集約し、「センサーアルゴリズム」により分析することで居室内の状況を把握する。
会話の内容を記録するのではなく、生活音から会話している様子を「発話」イベントとして検出して必要な分析結果のみを利用するため、居住者のプライバシーに配慮した見守りを行うことができるという。
また、居住者の生活の気配が24時間確認できない状況、通常では発生しない大きな音が発生した場合など、異常が疑われる場合は、看護師が24時間365日常駐するコールセンターにアラートが通知されるため、早期に居住者の安否状況を確認することが可能。
そのほか、居住者からの緊急通報や健康に関する相談もコールセンターで24時間受け付ける。
居住者宅の状況を把握する「ユビキタスウェア リモートケアベース」の設置に際しては、配線工事が不要なため、見守りサービスを提供する自治体や住宅事業者などの利用者は、新築・既築を問わず容易に導入することができるとしている。