日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は10月4日、車載や産業用アプリケーションに使用されるDDR2(Double Data Rate 2)、DDR3やDDR3Lメモリ・サブシステム向けに、「TPS54116-Q1」DC/DC降圧型コンバータを発表した。

同製品は2.95V~6Vの入力電圧範囲、出力電流4Aの同期整流降圧型コンバータであり、1A(ピーク)のシンク/ソースのDDRメモリ用終端機能やバッファ付きリファレンスも内蔵しており、ディスクリート構成と比較して、システム・サイズを最大50パーセント縮小できるとする。また、複数の制御用MOSFETを内蔵するほか、最大2.5MHzのスイッチング周波数を提供することで、インダクタのサイズ縮小に貢献する。さらに、ノイズに敏感なアプリケーション向けには、スイッチング周波数を中波放送よりも高い周波数に設定できるほか、外部クロックへの同期も可能となっている。

「TPS54116-Q1」は量産出荷中で、放熱特性を強化した4×4×0.75mmの24ピンWQFNパッケージで提供され、1000個受注時の参考単価は2.50ドルとなっている。