東芝メディカルシステムズ(東芝メディカル)は10月3日、最上位クラス80列/160スライスマルチスライスヘリカルCT「Aquilion Lightning/Helios Edition」の国内販売を開始したと発表した。
同CTは、同社の最上位機種である320列エリアディテクターCT「Aquilion ONE」に搭載された新技術を投入し、高画質、低被ばく、高速ワークフローを高いレベルで実現したもの。
高精細0.5mmスライス、かつ体軸方向に80列を配置し、マルチスライスヘリカルスキャンにより広範囲を短時間で撮影することが可能。たとえば胸部の撮影では、高分解能0.5mmスライスを用いながらも、最短3秒以内で撮影を完了することができる。
また、迅速、簡便なポジショニングを行えるよう、ガントリ開口径は従来装置の720mmから一新し、780mmのワイド・ボアを採用。また、撮影寝台は84mm左右動機能の搭載が可能なため、救急検査時など患者を動かせない状況でも容易にポジショニングが行える。さらに、高速スキャンとの同時並行処理画像再構成により、バックグラウンドで高速画像再構成による処理を可能にすることで、検査全体のスループット向上を実現した。
このほか、架台のダウンサイジングにより、最小9.8m2の検査室設置スペースを実現。コンソールシステムを一新することで、検査室のみならず操作室に設置するユニットも小型化を実現した。また、これまで64列CTでは100kVAの電源容量が必要だったが、同装置では、16列と同等の50kVAで運用可能となった。