フレクセラ・ソフトウェアは9月29日、ソフトウェア資産管理およびライセンス最適化ソリューション「FlexNet Manager Suite 2016」を発表した。
今回発表したのは、ハードウェア資産管理、ソフトウェア資産管理、ライセンス・コンプライアンス、ソフトウェア・ライセンス最適化を実現する、「FlexNet Manager Suite for Enterprises」の最新版。今回、Microsoft Office 365サブスクリプションやクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)などのMicrosoftライセンス・モデルにおける新機能を導入した。
具体的には、重複(Office 機能の使用ライセンスを永年ライセンスとOffice 365サブスクリプションの両方で持っているユーザーなど)を特定したり、Office 365サービス(Exchange Online、SharePoint Online、Skype for Business Onlineなど)の活用によってオンプレミス・サーバの展開を縮小できる機会を特定できる。また、ライセンス・プランの使用状況を詳しく確認できるほか、Office 365 のアクティビティと使用状況のデータを自動でインポートすることも可能。
サーバ上で実行されているソフトウェアへのアクセス権をユーザーに付与するCALの使用状況を確認できることを特長としており、ユーザー・アクセス・ログから自動収集した使用状況データを基に、企業はCALを使用するMicrosoft製品のライセンスを最適化し、コストを抑えながらビジネス・ニーズに対応できるという。
さらに、特定のソフトウェア製品に関連する全サブスクリプションを1つのライセンス記録にまとめて、各サブスクリプション期間を一括して確認および管理できる。間近に迫った更新時期や有効期限の確認に加えて、開始日や終了日がさまざまなソフトウェア保守契約の管理も同様に行えるため、ライセンス管理者は、不要な部分の保守/サブスクリプションを簡単に終了させ、保守コストを削減できるという。
また、1つのライセンスで複数のソフトウェア製品を利用できるソフトウェア・バンドルで購入する場合、ライセンス管理が難しく、ソフトウェアの過剰購入につながる場合がある。同製品では、IT環境にインストールされたソフトウェア・バンドル製品を自動で検出してソフトウェア・バンドル・エンタイトルメントと照合できるため、単独でインストールされたソフトウェアとバンドルに含まれるソフトウェアを区別して、二重計算を避けられるため、コストの削減が可能になるという。