Maxim Integratedは9月28日(米国時間)、既存のMicro PLCプラットフォーム比で、2/5に小型化しつつ、消費電力も30%低減した小型PLC(Programmable Logic Controller)プラットフォーム「Pocket IO」を発表した。
同プラットフォームはIndustry 4.0の推進を目的に開発されたもので、同社を中心とした50個ほどのチップを3.5インチ角(高さ0.8インチ)のモジュール内に収めることで、小型化を実現した。搭載しているチップは多岐にわたるが、例えば8回路ハイサイドスイッチおよびドライバ製品「MAX14913」を内蔵した消磁クランプを活用することで、従来ソリューション比で16個のダイオードを削減することが可能とり、基板スペースを同1/15に削減できるとする。また、絶縁型バックDC-DCコンバータ「MAX17681」を活用することで90%以上の電力効率が提供できたり、任意の5V電源からの給電を可能としつつ最大36Vの入力信号を受け付け、24V電源端子に必要な全保護部品を不要にできる8回路デジタル入力トランスレータ/シリアライザ「MAX31913」を活用することで、24V電源端子基板の総実装面積を50%削減できるようになるという。
これにより、小型化ならびに低消費電力化を実現しつつ、IO数はMicro PLC比で20%増となる30チャネルへと増えたほか、ワイヤレス機能も搭載されたという。
なお、Pocket IOを用いたデモについては、2016年11月に独ミュンヘンにて開催されるelectronica 2016にて、FIFAが行っているサッカーボールの重量やサイズといった規格を試合前に検査する自動化ソリューションを出展する予定だという。ちなみに、Pocket IO PLCリファレンスデザイン「MAXREFDES150#」は499ドルにて提供予定だという。