デジタルアーツは9月27日、企業・官公庁向けファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」において、Active Directory(AD)との連携機能を強化し、顧客が導入・運用時により容易に一元的に管理できる新バージョン「Ver.5.11」を、同日より提供開始した。

AD連携を強化した「FinalCode」Ver.5.11のイメージ

FinalCodeは、ファイル暗号化や追跡が行えるソリューション。ファイル単位で指定した人やグループのみが閲覧できるように制限できるため、仮にファイルが流出しても中の情報は漏洩しないという。また、いつでもリモートで権限変更や一括消去ができるため、ファイルが手元を離れた後でも管理し続けられる。なお、暗号化したファイルを社外に渡す時でも、社外ユーザー分の費用は掛からない。

最新版となるVer.5.11からは、企業・団体内のADで管理するアカウントをそのまま「FinalCode」の認証として利用できるようにした。そのため、アルバイトや契約社員など、全従業員がメールアドレスを持っているとは限らない組織でも利用可能となる。

さらに、ADの設定を「FinalCode」に反映する機能を強化し、異動や退職といった人事異動に伴うファイルへのアクセス権限の変更も、ADの設定から有効にできる。

SaaS版では、異なるドメイン間でユーザー認証を行う「SAML認証」に対応し、社内にあるADと連携して、複数のクラウドサービスへのシングルサインオンが可能になる。対応しているIdentity Providerは、ADFS、Azure AD、Okta、OpenAMなど、SAML2.0に準拠するものが対象となる。

Virtual Applianceとして提供している「FinalCode」オンプレミス版では、「統合Windows認証」対応により、「FinalCode Client」のインストール後、自動的に認証が行われるので、利用者による設定作業が不要で、直ぐに利用開始できる。

その他、「Hyper-V」に対応した「FinalCode Server」の提供と合わせて、「Microsoft SQL Server」と「Oracle Database」を、「FinalCode Server」の対応データベースに追加する。

提供価格は1ライセンスあたり、基本機能のみのExpress Editionが月額1000円、基本IRM機能を含んだBusiness Editionが月額2000円、管理機能を含んだEnterprise Editionが個別対応となる。