日本IBMは9月26日、クレジットカード業務に関連したフィンテック(FinTech)サービスを提供する企業向けに、「FinTechカードAPI」を提供し、10月から接続検証を実施すると発表した。
「FinTech カードAPI」は、カード利用明細、ポイント照会、サービス利用状況照会といったFinTechサービスとクレジットカード会社・信販会社の既存システムをアプリケーション間で接続するAPI。APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の方式に基づいており、汎用的なことが特長だという。
セキュリティについては、オープンな認証プロトコル「OAuth」により、利用者のIDやパスワードをクレジットカード会社・信販会社が認証した上で、FinTechサービスの利用を許可する仕組み。
また、「FinTechカードAPI」は、IBMのAPI作成・管理・運用ソフトウェア「IBM® API Connect 」と「IBM DataPower Gateway」により提供される「OAuth」と連携する。
日本IBMでは、オービックビジネスコンサルタント、Zaim、TKC、freee、マネーツリー、マネーフォワードの6社と「FinTechカードAPI」の第一弾の仕様を合意した。
マネーフォワードでは、「FinTechカードAPI」を利用しているサービスと「マネーフォワード」や「MFクラウドシリーズ」を連携する際、マネーフォワードにIDやパスワードを預けることなく、クレジットカードの決済履歴などを確認できるとしている |
日本IBMでは今回の検証結果を踏まえ、FinTechサービスのさらなる拡大に向けて、FinTech企業やクレジットカード会社・信販会社との協業を継続して行っていく予定だという。