米Oracleは9月19日(現地時間)、「Oracle Database 12c R2」のリリース、PaaS(Platform-as-a-Service)「Oracle Cloud Platform」の強化について発表した。
「Oracle Database 12c R2」はクラウドでの利用が先行して開始される。また、中小規模データベースの運用、開発・テスト向けのエントリーレベル・ソリューションとして、「Oracle Exadata Express Cloud Service」を通じて月額175ドルからの費用で提供されている。
発表されたPaaSの強化内容には、「Oracle Application Container Cloud Service」「Oracle Identity Cloud Service」「Oracle Internet of Things Cloud Service」、「Oracle Big Data Cloud Services」「Oracle Analytics Cloud Services」をはじめとする19の新たなクラウド・サービスも含まれている。
「Oracle Application Container Cloud Service」は、Node.jsやJavaだけでなく、PHPにも対応するようになった。
新たな「Oracle Cloud Stack Manager」を利用することで、複数のPaaSサービスから構成されるアプリケーションを単一ユニットとして作成・拡張・管理できるほか、「Oracle AppToCloud」によりJava EEアプリケーションを自動的にクラウドに移行すると同時に、アクティブ・スタンバイなどの機能を追加し、クラウドへのアプリケーションの移行時にクラスタの規模を拡張できる。
「Oracle Big Data Cloud Services」には、Apache Hadoop、Apache Spark、Apache Kafka、NoSQLテクノロジーのサポートなど、多数の新しいサービスと機能が追加された。「Oracle Big Data Cloud Service Compute Edition」はビッグデータ管理とアナリティクスのためのプラットフォームを提供し、「Oracle Event Hub Cloud Service」は、ストリーミング・データのロード、処理・分析・ストリーミング・アプリケーションの開発と配備に対応したサービスとなる。
「Oracle Analytics Cloud」を利用すれば、クラウド、オンプレミス、または両方を対象に、任意のデバイスを用いして任意のデータに関する問い合わせを実行できるようになる。これには、信頼性の低いスプレッドシートベースのプロセスを合理的なコラボレーション・モデルに数分間で転換するための新たなクラウド・ソリューション「Oracle Essbase Cloud Service」が含まれる。