Yahoo! JAPANグループのシナジーマーケティングは9月20日、同社が提供するクラウド型コミュニケーション・プラットフォームである「Synergy!」に、CRMデータを利用してスマートフォン・アプリにプッシュ通知を送信可能な「アプリプッシュ通知機能」を追加すると発表した。
新機能の提供開始は9月27日、価格は、初期費用が10万円(税別)、月額費用が2万5000円(同)から。なお、基本機能の契約が別途必要。
同機能は、企業が提供するAndroidまたはiOSのスマートフォン・アプリのユーザーに対して、プッシュ通知を送信できるというもの。プッシュ通知・メールでのメッセージングを1つのサービスで実現、CRMデータを利用し必要な顧客に絞ったプッシュ通知の送信が可能といった特長を持つ。
メッセージングに関しては、プッシュ通知という顧客とのコミュニケーション手段が新たに加わったことで、メールアドレスを持たない顧客やメールを見ない顧客など、これまで情報を届けられなかった顧客へのメッセージングが可能になるとしている。
また、プッシュ通知を送るために別システムにログインしたりデータの受け渡しを行ったりする必要が無く、担当者の負担を軽減できるとのこと。
CRMデータの利用については、アプリのユーザーに対して同じ内容で大量にプッシュ通知を送ると通知OFFやアプリ削除などの離反に繋がりがちだとした上で、同サービスではデータベースに格納した属性データや行動データを掛け合わせ、対象を絞ってプッシュ通知を送信可能という。
さらに、通知の確認やアプリの起動などもデータベースに記録するとのこと。
同サービスを利用した施策として同社は、商品サイトを閲覧した顧客だけにプッシュ通知でセール情報の送信、1カ月間アプリを起動していない顧客だけにキャンペーン情報を送信といった例を挙げている。