Intersilは9月19日(米国時間)、車載アラウンドビュー・システムで使用されるSoCやアプリケーション・プロセッサをサポートするMIPI-CSI2出力インタフェース内蔵4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダ「ISL79985」を発表した。
同製品は、クルマの周囲の対象物検知と、後進時と駐車時のドライバー支援に向けた360度アラウンド・ビュー・ビデオを生成する4チャネル・アナログ・デコーディング性能を提供するもので、1チップで最大9個のディスクリート部品を代替できると同社では説明している。
また、併せてライン・インタリーブBT.656インタフェースを備えた「ISL79986」も発表。こちらは、高精細、高画質のビデオ画像を提供し、クルマの周囲全体の対象物に対する可視能力を向上させるビデオデコーダとなる。
2製品ともに、4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダに10ビットADCを集積しており、4つのアナログ・カメラCVBS入力を同時にサポート。また、急激に変化する照明条件に対応した調整を行う、独自の自動コントラスト調整(ACA)イメージ・エンハンス機能を備えており、これにより、輝度やコントラストの自動的な増減により画像の最適化が可能となり、光量が少ない条件下や太陽光でまぶしい条件下の視認性と安全性を向上させることを可能とする。
なお、ISL79985は7mm角の48ピンQFNパッケージですでに供給が開始されており、1000個一括購入時の単価は6ドルとなっている。一方のISL79986も7mm角の48ピンQFNパッケージですでに供給が開始されており、1000個一括購入時の単価は5ドルとなっている。