Bash is the Bourne Again SHell

Bashプロジェクトは2016年9月15(米国時間)、「Bash - GNU Project - Free Software Foundation」において、Bashの最新版となる「Bash 4.4」を公開した。BashはBourne Shell系のシンタックスを採用した多機能シェル。Mac OS XやさまざまなLinuxディストリビューションでデフォルトのインタラクティブシェルとして採用されている。

「Bash 4.4」の主な新機能は次のとおり。

  • コマンドパスにおいてあるファイルのうちパターンに一致するものをコマンド検索候補からはずすためのEXECIGNORE変数を導入。マッチングパターンはコロン区切りで複数指定可能。
  • enable -fコマンドで探索対象とするディレクトリのリストを指定する新しい変数BASH_LOADABLES_PATHを導入。
  • Linuxディストリビューションでユーザランドに含まれているkill(1)コマンドとの互換性を確保するために組み込みのkillコマンドに-Lオプションを追加。
  • ${parameter@spec}の指定でparameterの値を変換する機能を追加。
  • 環境からシェル関数をインポートすることを許可するオプション--enable-function-importを追加(インポートはデフォルトで有効)。

Mac OS Xおよび多数のLinuxディストリビューションがBashをデフォルトのインタラクティブシェルとして採用していることから、Bashがもっとも広く利用されているインタラクティブシェルではないかと見られる。