電通とHAROiD(ハロイド)は、キャンペーン参加を促す企画テレビCMに触れた視聴者を流通店舗へと誘導するO2O2O(Onair to Online to Offline)スキームを共同で企画・開発したと発表した。両社は、本スキームの提供を9月20日から開始する。

スキームの特徴は、ハロイドが得意とするテレビ起点の大量オンラインアクセスに対応したソリューションと、コンビニエンスストア各社が店舗に設置しているクーポン発行端末との連携によって、テレビCMの視聴者をコンビニへと誘導することができるようになった点。

これにより、キャンペーン参加を促す企画テレビCMを視聴してスマートフォンなどでアクセスした人(参加者)が、応募専用サイトで簡単なクイズなどに答えると、抽選などでコンビニのクーポンが取得できる。手元に届いたクーポン情報をコンビニに持ち込み、店頭にある発行端末でクーポンを発行し対象商品と一緒にレジに持っていくと、その商品を無料もしくは割引価格で手に入れられる。また、キャンペーン参加者がソーシャルメディアなどで拡散した情報に触れた人にも、そのキャンペーンに参加する権利が付与される仕組みとなる。

なお、応募にはHAROiDアカウントが必要で、登録時のメールアドレスに当選・落選通知が届き、当選者は専用ページにアクセスすることでクーポン情報を取得する。

スキームのメリットは、キャンペーンCMによって商品への興味が高まった人々を、短期間の間にコンビニに送客し、新商品発売やリニューアル時の無料サンプリングなどを効率的に行えること。この仕組みにより、広告主は戦略的にセールスボリュームの拡大を狙える。

本スキームに対応している流通店舗は、現時点ではコンビニチェーンのみだが、順次、その他流通店舗にも拡大予定。

今後も電通とハロイドは、テレビ体験価値のイノベーションとテレビとデジタルを組み合せたこれまでにない新しいソリューションや広告商品の開発に取り組んでいく。