アドビ システムズと東大発の画像解析ベンチャー「LPixel(エルピクセル)」は、画像を活用することが多い教員や研究者を対象として、画像処理に関する調査を実施。その結果をAdobe Creative Station Blog上にて、インフォグラフィックとして発表した。

研究者・教員1,564人を対象に行ったアンケート調査結果では、画像処理の習得経験を持つ人は少なく、4割以上の回答者が独学で取り組んだことが明らかになった

結果として、回答者全体の約9割が画像処理の知識やスキルが「必須である」と回答した一方、その知識やスキル習得の経験を持たない人が約4割以上にのぼった。また、習得経験がある人のなかでも、その半数以上が「独学」で身につけており、研究室での習得は31%、さらにそうした授業を受けた人はわずか6%となった。こうした結果を受け、アドビは「画像処理に関する教育が不足している実態が浮き彫りになった」と結論づけている。

なお、LPixelは、2014年3月設立の画像解析ベンチャー企業。ライフサイエンス領域における画像解析を軸として、研究のワンストップソリューションやニーズにあわせた画像解析ソフトウェアの開発などを行っている。

・調査概要
1. 調査期間:2015年6月~12月
2. 調査対象:画像処理に携わる教員または研究者 1,564名
3. 調査方法:画像不正を防ぐためのセミナー終了後のアンケート

・調査項目
1. 研究者に画像処理の知識とスキルは必須だと思いますか?
2. 画像処理の知識・スキルを得た経験はありますか?
3. 画像処理ツールを解析・発表に使っていますか?
4. Photoshopを使用していますか?
5. 画像処理の知識・スキルを得たのはどのような機会ですか?
6. 意図しない画像不正を防ぐ確信はありますか?