東芝情報システムは9月15日、社員のパソコン内に保存された重要・機密情報ファイルを自動で探して暗号化する「Secure Protection (セキュアプロテクション)」のオプション機能として、USBメモリなどの外部デバイス使用やファイル移動・コピーの制限、ログ管理を行う「デバイス制御オプション」の販売を開始した。
Secure Protectionは、2016年1月に販売開始した情報漏洩対策ソリューション。PC内に保存している重要・機密情報ファイルの定期的な探索と、発見した重要・機密情報ファイルの自動暗号化を特長としており、万が一ファイル流出が発生した場合でも、情報自体が漏洩することは無いといい、標的型攻撃や人為的ミスによる情報漏洩に有効としている。
一方、不正持ち出しなどの内部の悪意による情報漏洩をリスクとして捉えるユーザー企業の声が多く、その課題への対策としてデバイス制御オプションの販売を開始する。
新オプションでは、USBメモリやPTP/MTP接続のスマートデバイスなどへのファイルの移動・コピーを制限するほか、ファイルへのアクセス、ファイル名変更などのログ、メールへのファイル添付ログを取得し、管理が可能。これにより、重要・機密情報ファイルの持ち出し行為を制限でき、情報漏洩や機密情報への不正アクセスに効果を発揮するとしている。
デバイス管理・ログ管理・メール管理の3機能があり、デバイス管理では、USBメモリなどの各種デバイスへのファイル移動・コピー許可・禁止を制限する。ログ管理では、ファイルのオープンや移動の情報をログ保存する。
メール管理では、Outlook 2010/2013/2016のメールに添付したログを保存する。価格は、PC1台あたり年額1200円。今後、同製品を含むセキュリティ事業で年間10億円の売上を目標に拡販していく。