味の素は9月14日、基礎研究用iPS/ES細胞用培地「StemFit」Basic02を、米国で9月16日(現地時間)より研究機関向けに販売開始すると発表した。StemFitシリーズのグローバル市場展開への第一弾となる。

同社は、2014年に京都大学iPS細胞研究所と共同でStemFit AK03を開発し、再生医療の臨床研究用培地として国内の関連施設に提供してきた。2015年にはStemFit AK03と同組成・同性能の基礎研究用培地StemFit AK02Nを、さらに2016年7月には、精製された成分のみで構成された臨床研究用培地StemFit AK03Nを発売した。

StemFit Basic02は、StemFit AK02Nをベースにグローバル市場向けに開発されたもの。販売は、リプロセルの米国法人であるリプロセルUSAと提携し、米国の再生医療研究機関に提供していく。

同社は今後、グローバル市場向けの臨床研究用培地の開発を進めるとともに、欧州やアジア各国でもStemFitシリーズを展開する予定だという。

基礎研究用iPS/ES細胞用培地「StemFit」Basic02