凸版印刷は9月14日、台湾のE Ink Holdings(E Ink)と共同で32インチのフレキシブルカラー電子ペーパーの試作品開発に成功したと発表した。
電子ペーパーは外からの光を反射して表示しているため、明るい所でも見やすく、消費電力が少ない反面、カラーフィルタを用いてカラー化すると、バックライトで照らす液晶ディスプレイと比較して画面が暗くなるという課題があった。
凸版印刷はこの課題を解決するため、電子ペーパーに合わせて最適化した、電子ペーパー向けカラーフィルタを開発し、従来よりも明るい色調を再現。また、32インチという大きなサイズでありながら、樹脂基材の背面板の伸縮性を考慮した独自技術により、画面全体にわたって精度良くカラーフィルタを形成することにも成功した。
両社は今後もフレキシブルカラー電子ペーパーの技術開発を進め、2017年末までの商用化を目指すとしている。