HDMI Licensingは9月14日、USB Type-Cコネクタ向けHDMIオルタネートモード(オルトモード)の提供を開始すると発表した。
オルトモードでは、HDMI対応ソース機器から、アダプタやドングルなしでUSB Type-Cコネクタ経由で直接HDMI対応ディスプレイへの接続を実現する。全てのHDMI 1.4b機能をサポートしており、最大4Kの解像度、オーディオリターンチャンネル、3D、HDMIイーサネットチャンネル、コンシューマーエレクトロニクス制御に対応可能だ。
都内で開かれた記者説明会に登壇したHDMI Licensingのロブ・トバイアス社長は「HDMI対応機器の世界出荷台数は2019年には8億6000万台まで伸びる。一方、あるアナリストは、USB Type-Cデバイスの出荷台数は2019年に20億台にも達するとしている。この予測に従えば、オルトモードによってHDMIはさらに普及にするだろう」との見解を示した。
また、トバイアス社長は「USB Type-Cは2年前に発表され、その間に他の(規格の)オルタネートモードが出てきた。それらはすべてドングルやコンバータが必要で、ラップトップを持ち歩く我々はたくさんのアダプタも持ち運ばなければならなかった。しかし、ドングルは高価でありながら失くしやすい。今回発表したオルトモードはシンプルなケーブルを実現し、アダプタやコンバータは必要ない」と語り、オルトモードの利便性をアピールした。