ジャスミンソフトは、同社が展開するノンプログラミング超高速開発ツール「Wagby」(ワグビィ)において、ユーザー企業が作成したアプリケーションの無料ダウンロードサービスを開始した。

「Wagby」は、"設計情報"から業務ルールに画面、データベーススキーマを自動生成できる同社の開発ツールで国内300社以上で利用されており、業務アプリケーションで必要な機能をオンプレミス、クラウド環境を問わず開発できる。Webブラウザ上から設計情報を入力し、ビルドするとJavaコードを自動生成。ワークフローや全文検索、地図との連携なども可能なアプリケーションがこれらの操作で実現する。

今回、公開されたのはユーザー企業であるソフトバンクとTMJが開発したアプリケーションの設計情報で、ソフトバンクからは、BtoB業務で顧客情報を一元管理、状況のリアルタイム共有ダッシュボードなど顧客接点、営業強化が可能な「ソフトバンクCRM/SFA」、TMJからは複数拠点間での情報共有が可能になるカスタマーサービスを実現するTMJ社「拠点間情報連携システム」、セミナー申し込み状況をリアルタイムに把握し、リスト出力で当日の受講者チェックも可能な「セミナー受付システム」。それぞれ一定の条件下で利用できる。ほかにも、いくつかのアプリケーション設計情報が用意されている。

今回の公開に関して、ソフトバンクとTMJは、設計情報のノウハウが蓄積、共有されていくことで日本全体のアプリケーション開発に良い影響を与えられる旨のコメントを発している。また、ジャスミン代表取締役贄 良則氏は「ソフトウェアの流通といえば、これまではバイナリ形式か、ソースコード形式が一般的でした。超高速開発ツールの登場により、アプリケーションの設計情報の流通が可能となっています。設計情報は自社向けのカスタマイズが行いやすいため、エンタープライズアプリケーションの開発に大きなメリットをもたらすことでしょう。」としている。