京都大学(京大)発のベンチャー企業でスポーツカータイプの電気自動車(スポーツEV)の量産に成功したGLMは9月12日、京都府京都市伏見区に4階建てのビルを取得し、本社および開発拠点を同ビルに移転すると発表した。
土地および建物は東京の医薬品卸会社から購入し、外観内観ともに全面改装する。2016年11月に着工し2017年3月上旬に移転する予定。GLMは同ビルの1階と2階に開発拠点を開設し、3階と4階を本社機能とする。開発拠点は現在の10倍程度の広さになり、ボディ設計の精度を挙げる三次元測定機など自動車開発に必要な専用設備を新たに揃える。
開発拠点のうち1階部分は「見せる開発現場」をコンセプトに、ビジネス上ではオープンな場として、自動車サプライヤーを中心とする協力会社が視察できるようにする。自動車業界では通常、開発現場は非公開だが、GLMは「見せる開発現場」で協力会社に情報をオープンにし、双方で情報交換やアイデアを出しながら共同開発を進めることで、高品質なものを短期間で開発するとしている。