Mouser Electronics(マウザーエレクトロニクス)は12日、宇宙飛行士を支援するための3Dデータを募るコンテスト「国際宇宙ステーション(I.S.S.)デザイン・チャレンジ」の開催を発表した。参加申し込みの受付期間は日本時間10月7日まで。

国際宇宙ステーション滞在中の宇宙飛行士を支援するための3Dプリントデータを公募。優勝作品は実際に国際宇宙ステーション内で出力される。(画像:NASA)

同コンテストは、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士を支援する、3Dプリントで制作可能なデザインを募集するもの。AmphenolとIntelが協賛しており、ここで言う「デザイン」には、部品として使われる小型の電子回路も含まれる。

これは、同社がエンジニアのグラント・イマハラ氏と共に実施中の「Empowering Innovation Together」プログラムの最新企画であり、すべての応募作品は、グラント・イマハラ氏と国際宇宙ステーションの元搭乗員が審査する。

優勝作品は実際に国際宇宙ステーション内の3Dプリンタで出力されるほか、賞品として3Dプリンタ1台と、宇宙環境における新規製造技術のパイオニア・Made In Space社によるコンサルティングの受講権が進呈される。同社は、このコンテストの実施に当たり、米国電気電子技術者協会(IEEE)やMade In Space社、HacksterコミュニティおよびMacroFab社とパートナーシップを締結した。

グラント・イマハラ氏は同コンテストについて、「『Empowering Innovation Together』のこれまでのコンテストもそうでしたが、このI.S.S.デザイン・チャレンジは、スキルの異なるさまざまなエンジニアにとって、自身の才能を示す絶好の機会です。I.S.S.デザイン・チャレンジは、3Dプリントと宇宙という、誰もが考えもしなかった要素を取り入れた、画期的なコンテストです」とコメントしている。