Symantecは、同社オフィシャルブログにおいて8月の新種マルウェアが4,550万種におよび、2015年の8月以来もっとも高い水準に達していることを報告している。

今年に入って1月の2,000万種から6月の1,250万種へと減り続けてきた新種マルウェア数が同社の検知で8月に4,550万種へと急激に伸びている。急激な伸びの原因はTrojan.Kotverファミリーによる影響だとしている。

Trojan.Kotverは、2015年5月頃に表れたもので欧米を中心に広がり、ファイルとしての実体を持たずレジストリベースで常駐し、検出を避けようとする特性を持ち、レジストリからJavaScriptを実行、PowerShellを使ってメモリに常駐するなど検知を逃れようとするステルス構造が2015年に同社Official Blogで報告されている。

また、アフィリエイトでの拡散やメール添付による拡散、ランサムウェアとの結合など時間とともに変化している。大幅な亜種の増加であり、不審な添付ファイルは開かないなど、注意を要する。