久万高原町教育委員会(愛媛県)とNTTアイティ、NTTドコモは、ドコモのLTEタブレットを久万高原町立明神小学校に配備し、少人数での複式学級の授業や持ち帰り学習などにおける効果的な活用方法などのモデル化に向けた実証研究を2016年9月~2017年3月に実施すると発表した。

久万高原明神小学校の5~6年生の児童11人と教員7名にタブレットを1人1台配備し、複式学級の授業での活用、児童による主体的・協働的な学習へのタブレットの活用、教員や児童のICTスキルの向上による授業の質の向上、また、放課後の持ち帰り学習での活用実態などの検証を行う。

実施にあたって、NTTアイティの授業支援ソフトウェア「サイバー先生」を活用するという。

具体的には、 資料を取り込む「画面キャプチャ機能」や撮影した画像を授業コンテンツとして利用できる「端末カメラ機能」、児童のタブレットに資料を一斉もしくは個別に配信できる「資料配布機能」、児童がタブレットに手書きやスタンプなどで書き込める「手書き図形描写機能」、児童のタブレットの画面を拡大や比較して表示できる「比較表示機能」を利用する。

「画面キャプチャ機能」

「手書き図形描写機能」

久万高原町教育委員会では、LTEタブレットが1人1台「いつでも・どこでも」利用できる学習環境の整備により、児童の学習意欲の向上や家庭学習の充実を期待しており、研究結果に基づいたタブレット活用をモデル化し、マニュアル作成まで実施する計画。

NTTアイティとドコモでは、複式学級での授業支援ソフトウェアの有効性と課題を把握し、ソフトウェアの改良や少人数での利用環境におけるLTEタブレット利用での問題点を洗いだし、有効な利用方法などを検討する。