IDCフロンティアは9月6日、オールフラッシュ採用の新プライベートクラウド「IDCFプライベートクラウド」を発表し、同日より受注開始した。

IDCFプライベートクラウドは、ユーザーがサーバ機器を所有せずに、ベンダー側が用意したサーバ機器を利用するホステッドプライベートクラウドサービス。SSD(ソリッドステートドライブ)を搭載したx86汎用サーバとVMware Virtual SANを採用し、ストレージ仮想化技術(SDS:Software-Defined Storage)を用いている。

「IDCFプライベートクラウド」イメージ

これにより、専用のストレージ機器が不要となり、利用台数が増加した場合のホスト拡張も容易となるという。I/O性能も従来のハードディスク併用型ストレージ機器で構成した場合と比べ、約5倍の向上を見込んでいる。基本ホスト6台構成で仮想マシン約110台、ホストは1台単位で最大64台まで無停止で増設が可能となる。なおストレージのSSDは、RAID6相当の機器構成になっており、物理ホスト2台が同時故障してもデータの消失を防げる。

今回の発表に伴いデータセンター内では、IPファブリックネットワークを用いた新しいネットワーク構成を採用。これによりユーザーは、必要なリソースに応じてハウジングやパブリッククラウドサービスとも広帯域でシームレスに接続でき、ハイブリッド利用が可能になるとしている。

IDCFプライベートクラウドの提供価格は月額98万円(税別)から。初期費用は不要。最小構成は以下の通り。

「IDCFプライベートクラウド」仕様
サーバ想定利用台数 約110台
ホスト(物理サーバ) x86サーバ6台
CPU 14コア×6
メモリ 256GB×6
ストレージ SSD(割当容量は約9TB)
管理画面 VMware vSphere Webクライアント