日本ユニシスは9月5日、勘定系システム・営業店システムとオンライン連携したタブレットによるゼロ線(従来の金融機関のカウンターの内側の一線業務と二線業務に対して、カウンターの外側のロビーや相談ブースなどの活動領域全般を指す)改革を実現する、タブレットソリューション「BANK_FIT-Zero」の販売を開始することを発表した。

「BANK_FIT-Zero」の導入イメージ

新ソリューションは、地域金融機関向けにリアル集中機能やセールスモード機能」などの機能を備えた営業店システム「BANK_FIT-NE」の新たなラインアップとして販売されるもので、3つのゼロ(伝票ゼロ、印鑑ゼロ、検証ゼロ)を実現する。

主な特徴として、セルフ入力端末では利用者が操作した入力情報を伝票などへ出力せずに、伝票レス(伝票の仮想化)・印鑑レスで、BANK_FIT-NEの窓口端末や同ソリューションで構築した事務集中センター(バックオフィスセンター)へ処理依頼することが可能。利用者が入力したデータで取引実行することで、オペレーターの入力ミスを防止するための検証作業が不要になるという。

また、セルフ入力端末はその機動性とオンライン連携機能により、例えば職員は店舗内のロビー、ローカウンター、相談ブースだけでなく、店舗外においてもシーンに合った業務を行うことを可能としている。

さらに、専門知識を必要とする業務においては、ビデオ会議システムを介して本部の有識者を交えた面談も可能になる。そのほか、セルフ入力端末は勘定系システムまたは情報系データベースと連携し、リアルデータを利用した入力支援が可能で、職員はセルフ入力端末とダッシュボード機能により、利用者が同端末から入力した状態を把握することができる。