ルネサスエレクトロニクス(ルネサス)と台湾積体電路製造(TSMC)は9月1日、次世代エコカーや自動運転車に向けて28nmプロセスを採用したマイコンの開発で協業すると発表した。

今回の協業では、ルネサスのMONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Silicon)構造の混載フラッシュメモリ技術と、TSMCの高性能・低消費電力な28nm High-Kメタルゲート技術を融合させ、自動運転に向けたセンサ制御、統合化した電子制御ユニット(ECU)、次世代エコカー向けの環境に優しい低燃費エンジン、電気自動車用の高効率モータ・インバータなど、幅広い車載アプリケーションに適した28nmマイコンの開発する。2017年からサンプル出荷を開始し、2020年よりTSMCで量産を開始する計画。

発表によれば、開発するマイコンはルネサスの現行40nmマイコンに比べ最大約4倍以上のプログラムメモリ容量と4倍以上の高性能を実現し、次世代車載アプリケーションにおけるさまざまな要求に応えることができるほか、マルチコア化やより高度なセキュリティ対応、複数のインタフェース規格の搭載も可能だという。