パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは9月1日、電気的に絶縁しながら信号を伝達するフォトカプラの「PhotoICカプラ」を製品化し、2016年9月から発売を開始すると発表した。
工場でのIoT化の進展に伴い、工場や工程内のPLCやセンサなどの各種機器の通信部には、データ通信の高速化、高容量化が求められている。また、機器の誤動作や故障防止のため、機器内外から発生するノイズへの耐性も必要とされているほか、高機能化を背景とした小型化と部品点数の増加が進んだことで機器内の発熱が高くなる傾向にあり、高温環境下での動作保証が要求されている。
同社が今回発表した「PhotoICカプラ」は、独自開発の高速動作用LEDと受光ICを搭載することで、転送レートTyp.50Mbpsの高速動作を実現。また、受光IC側にシールドを設けることで高瞬時同相除去電圧(CMTI)15kV/μsec以上を可能とし、機器の高機能化に貢献する。さらに、高出力のLEDと、高効率の受光ICを組み合わせることで、105℃の高温での動作を保証するなど上記の課題を克服しており、PLCやセンサなどの産業機器をはじめ、パワーコンディショナなどのエネルギーマネジメント機器に適しているとしている。