マネーフォワードは8月30日、法人向けクラウド型会計ソフト「MFクラウド会計」およびクラウド型確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」において、自動仕訳の精度向上を目指し、機械学習を活用した「勘定科目提案機能」をバージョンアップしたと発表した。
従来の「勘定科目提案機能」では、自動取得した銀行口座やクレジットカード明細などのそれぞれの取引内容に応じて自動仕訳ルールを設定することにより、ルールにもとづいた勘定科目提案が行われてきた。しかし、初めて利用するユーザーや、年間を通じて利用頻度が少ないユーザーなど、自動仕訳ルールの設定をしていないユーザーは、取引ごとに勘定科目を手動で選択する必要があったという。
対する最新版の同機能では、同社が保有するビッグデータ(自動取得したデータから作成した仕訳)に基づき、機械学習による勘定科目提案を行うため、初めて利用するユーザーでも、ほぼすべての取引に対してより精度が高い自動仕訳を可能だとしている。
勘定科目提案機能によって提案された勘定科目には、雲のマークが表示され、提案された勘定科目で問題がなければ、登録ボタンを押すと、仕訳として登録される。
同社は今後、帳票チェックや消込の精度向上、未来予測シミュレーションなどに、機械学習の活用領域を広げていきたいという。