シマンテックは30日、Webサイトの常時暗号化を目指すプログラム「Encryption Everywhere」を発表、ホスティングプロバイダを通じて、Webサイトの常時SSL化を促進する。
Symantecの「Encryption Everywhere」特設サイト |
「Encryption Everywhere」はセキュリティベンダであるシマンテックが、Webサイトの常時SSL化を通してWebサイトのトラフィックの暗号化を目指すプロジェクトで、ホスティングプロバイダを通じて各種メニューがソリューションとして提供される。日本では、ファーストサーバが国内事業者として最初のホスティングプロバイダとして参画、レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」においてSSLサーバ証明書を認証レベルにより無料または特別価格で実装し、提供を開始している。
「Encryption Everywhere」の提供の背景として、トラフィックの暗号化がWeb全体の3%に留まっていることをシマンテックは指摘している。シマンテックのシニアバイスプレジデント兼Webサイトセキュリティ部門担当ジェネラルマネージャであるロクサーヌ・ディヴォル(Roxane Divol)氏はWebサイトの数は10億に迫るなか、暗号化されているのはそのわずか3%にすぎません。つまり、サイバー犯罪者がセキュリティの欠如したWebサイトから多額の利益を得ている状況を許し続けている、と指摘している。
常時SSL化への取り組みは、欧米を中心に大手IT企業や各団体が取り組みを表明、サーチエンジンを提供するGoogleでは、検索順位の優遇なども表明している。シマンテックでは、正規Webサイトが2018年までに100%の常時SSL化へと移行するという目標をセキュリティベンダーとして掲げている。