NTTドコモは8月29日、仙台市と将来にわたり活力のある街作りを推進することを目的とした連携協定を締結した。両者は今後「防災・減災に向けた取り組み」「地域活性化に向けた取り組み」「近未来技術の実証に向けた取り組み」の3分野を推進していく。

ICT利用による街作り連携協定の取り組みのイメージ

防災・減災に向けた取り組みでは、ドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを使用して作成する人口の統計情報である「モバイル空間統計」を利用した防災計画などを策定。災害時に携帯電話の通信が使えない場合の通信手段にスマートフォンのBluetooth Low Energy(BLE)を利用し、近距離のスマートフォン同士で携帯電話のネットワークを介さずに、情報伝達を可能とする新たなサービスの有効性について実証を行う。

地域活性化に向けた取り組みに関しては、これまでドコモがモバイル通信サービスで培ってきた多様な資産を利用し、地元企業との新たなビジネス創出やスタートアップ支援などを検討していく。

さらに、近未来技術の実証に向けた取り組みとして、国家戦略特区である仙台市のメリットを生かし、災害発生時の被災状況の確認や生活インフラの点検などを想定したドローンを利用する映像ソリューションの導入などに向けて検討する。

ドコモは、パートナーと共に新たな価値を協創する「+d」の取り組みを推進している。その一環として、仙台市と共にICTを利用するサービスやソリューションの開発および実証実験を推進し、災害に強い、安心・安全で活力のある街作りに貢献していく考えだ。