インテックとパスコは8月25日、インテックの金融機関向け渉外業務を支援するというクラウド型CRMサービスである「F3(エフキューブ)クラウドCRM」のオプション機能として、パスコのクラウド型地図情報サービスと連携する「地図情報サービス」を発表した。提供開始は2016年10月。

住所をキーにした情報の抽出画面

新サービスは、CRMに蓄積・管理した顧客情報を地図上に可視化し、効率的な訪問活動の支援に加えて、タブレットでの利用により「ついで訪問」を促進するとしている。

同サービスでは、個別管理しているEBM(Event Based Marketing)情報や推進先リストの所在地をキーとして地図上に顧客情報を展開できるため、地図をベースにした情報の一元的管理が可能になり、地図上で情報を利用可能という。

訪問計画の立案画面

訪問計画の立案では、訪問予定顧客周辺のEBM対象顧客や推進先顧客を地図上で把握でき、移動距離と顧客の位置関係を意識した効率的な訪問計画の立案が可能とのこと。

タブレット利用のイメージ

ついで訪問に関しては、外出時の空き時間で、現在地または訪問予定顧客の周辺にある顧客を強調表示するため、過去の訪問実績や提案内容を確認しながら空き時間を利用した訪問活動の促進が可能という。

地域情報の蓄積・共有イメージ

地域情報の蓄積と共有については、従来は営業や渉外担当者が個人的に管理していた担当顧客の情報を地図上で集約・共有化することで、担当変更時でも漏れのない引き継ぎが可能となる他、管理者の情報分析にも利用できるとしている。

パスコは、地図ソリューションの構築実績を生かし、地図表示する情報の色・形・大きさ・縮尺などの最適な表現方法と共に、顧客情報を利用する空間分析などの各種サービスを提供するとのこと。 今回の連携により、銀行業界での空間情報活用を推進するという。

同サービスは北越銀行への導入が既に決定しているといい、同行では2016年度上半期中に全84店での運用開始を予定しているとのことだ。