東陽テクニカは8月24日、屋内に基地局やアンテナを設置する分散アンテナシステム設計構築支援を提供するカナダiBwave Solutions(iBwave)と国内総代理店契約を締結し、無線LAN環境構築支援ツール「iBwave Wi-Fi」および「iBwave Wi-Fi Mobile」を9月1日より販売すると発表した。
両製品は、公共施設や大規模施設、公共交通機関などにおける無線LAN環境を、効率よく構築するための支援ツール。ツール上に施設の精密な3次元あるいは2次元モデルを作成すると、壁・窓・床など実際の材質に基づいた電波の減衰率と設置するアクセスポイントの出力やアンテナの特徴を考慮して、アクセスポイントの最適な設置場所ならびに電波の強さ・広がりを正確に予測するという。
これにより、現地でのトライアンドエラーを最小限に抑えられるため、工数・人件費削減が可能となる。加えて、ケーブルやイーサネットス・イッチなどの有線ネットワーク機器も考慮した設計が行えるので、システム全体の設計を支援して最適な調達を実現できるとしている。また、電波強度の実測や、設計モデル上に記録も可能だ。
作成されたデータを閲覧する無償のビューワーと、データの受け渡し・管理が容易に行えるクラウドサービス「iBwave Cloud」を活用することで、必要な情報を関係者に共有することも可能。
価格(税別)は、「iBwave Wi-Fi」の永続ライセンスが86万8000円、年間ライセンスが64万1000円、「iBwave Wi-Fi Mobile」の年間ライセンスが27万1000円となる。