Google Chromeチームは8月19日(米国時間)、「Chromium Blog: From Chrome Apps to the Web」において、3年前にローンチしたChrome Appsを向こう2年間かけて廃止すると発表した。廃止の対象となるのはWindows、Mac、Linux向けのChrome Apps。現在、該当するプラットフォームにおけるChrome Appsのシェアは1%ほどにとどまっているほか、同機能はWebアプリケーションとして実現できるとしてその役目を終えつつあると説明されている。
Googleは3年前、オフラインでの作業、通知の送信、ハードウェアの利用といった要望に応えるにはWebアプリケーションだけでは難しいとして「Chrome Apps」を導入した。しかし、アプリでしか利用できない機能も徐々にWeb標準としての策定が進み、現在ではWebアプリケーションからこうした機能が利用できるようになっている。
2016年後半に公開が予定されているChrome AppsはChrome OS向けのみに限定される。既存のChrome Appsに関してはすべてのプラットフォームに対してアクセス提供が継続されるほか、開発者はすでに公開したアプリをアップデートすることも可能。2017年後半にはChrome WebストアにはWindows、Mac、Linux向けのChrome Appsは表示されなくなり、2018年の早い段階でChrome Appsの読み込みができなくなることが予定されている。ただし、Chrome OS向けのChrome Appsに関しては今後もサポートとメンテナンスを継続するとしている。