新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は8月18日、2015年度末時点の国内の風力発電設備の総設置容量が前年度比6%増の約311万kWとなったこと、ならびに総設置基数が同3%増の2102基となったと発表した。
これはNEDOが毎年度実施している調査で、電力会社への聞き取り調査を元に、国内にある単機出力10kW以上かつ総出力20kW以上の系統連系されているすべての風力発電設備を対象としてまとめたもの。
2015年度単年度では、設置基数86基、設備容量で約18万kWの風力発電設備が導入されたという。都道府県別で風力発電の総設備容量がもっとも高いのは青森県で36万5763kW、設置基数がもっとも多いのは北海道で287基(設備容量としては31万8945kW)となっている。また、風力発電設備の海外比率は2015年度末では69.8%(海外1468基に対し、国産は634基)となり、前年度と比べてもほぼ変化はないものの(0.1ポイント減)、設備容量ならびに導入設備数ともに、2015年単年度で見た場合、国産機の比率は6割以上になっており、徐々に国産機の導入が進んでいることがうかがえる。
なお、2015年単年度で、もっとも風力発電設備を導入した県は島根県で、浜田市が2015年12月に29基設置している(2位は秋田県で、4都市に28基が設置された)。また、2015年通期で見た設備の導入量は約304万kWで、世界の導入量の0.7%(19位)とのことで、NEDOでは今後も産官学によるコスト低減努力と導入促進のための取り組みが求められるとしている。