NECは8月16日、北米における顔認証システムや指紋認証システムなどのバイオメトリクス(生体認証)関連事業を強化するため、米国のワシントンD.C.に新オフィスを設立したと発表した。

新オフィスは、営業・マーケティング・プロジェクトマネージャなどの人員を擁し、ワシントンD.C.に集中している連邦政府機関向けの提案活動や、すでに受注済みの連邦政府関係の生体認証プロジェクトの支援などを行っている。

NECはこれまで、カリフォルニア州サクラメント郊外にある「Biometric Center of Excellence」を拠点として、北米のバイオメトリクス関連事業を推進。米国では、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の入国審査用システムや、アリゾナ州交通局の本人確認システムなどの実績を有している。

昨今、国土安全保障省(Department of Homeland Security)など、連邦政府機関向けのプロジェクトを相次ぎ受注していることを受け、政府系プロジェクトの支援体制の整備、ならびに政府機関向けの提案活動強化を目的に、ワシントンD.C.に新オフィスを設立した。新オフィスは従来からの拠点と連携し、生体認証システムを北米市場に展開していく。